TAKAKUゼミナールのブログをお読みの皆様、こんにちは。

代表の稲垣直剛(いながき なおたか)です。


今日は、当塾の名称の由来について書きたいと思います。

当塾で学んでいただく子どもたちに向けて込めた「願い」をお読みいただければ幸いです。


「TAKAKU」のローマ字表記は三つの「たかく」を含んでいます。

①「高く」

②「多角」

③「多核」

です。それぞれについてご説明いたします。


①は親御さんも教師も、子どもに接する大人なら誰であれ願うこと。

目標は高く。今よりも高く。想像するよりも高く。

子どもたちには気持ちも身体も縮んでいて欲しくない。

「無限の」とは言わないまでも、「未知の」可能性に目を向けていて欲しいと思います。
 

②は多角的にものを見るという姿勢について。

①で「人より高く」と書かなかったのはここに理由があります。

当塾は集団塾では珍しく、家庭教師として個別に伺う事もあれば、不登校時の家庭学習のサポートも承っています。

集団授業の大きなメリットとして、「他の子との比較(競争)をモチベーションとして」成績アップを狙うという側面があります。

しかし、「学びの動機」という記事 ⇒ 
http://takakuzemi.blog.jp/archives/6825983.html にも書きましたが、子どもたちが知的パフォーマンスを最大限に発揮するのは、まず「心地よさ」あってのことです。

極端な話、集団の中で一番であろうとすれば、ほかの子の知的パフォーマンスを下げればいい(授業中に教室で騒ぐ・逆に一切反応せず授業を停滞させる・面白そうなゲームやYouTubeチャンネルを勧める)わけで、これは実際に今の学校で起こっていることだと言えます。

子どもたちは「何かが不満だから」とか「時代が変わったから」授業に集中しないわけではありません。(もちろん一部でそういう子も増えてはいるでしょうが)
そうすることが自分の相対的な位置を高め、かつ熱心に勉強するよりコストパフォーマンスが良いから採用している戦略なのです。(ほとんどの子どもはそのことに無自覚でしょうが)

つまり、多数がこの戦略を採用して全体として下降の一途を辿る集団の中で「高い」位置を維持できたとしても、受験はもちろんのこと、その後の人生において努力を傾ける分野や努力の仕方を致命的に大きく間違える可能性があるということになります。


「学ぶ」ことを教える学習塾がその後押しをすることなど決してあってはいけない。当塾はそう考えます。


それゆえ、子どもたちの様々な資質を「多角的に」見ること。加えて、他人と比べて見える良い点ではなく自分には見えないその子の背中を見せる鏡となってあげること。これを講師の側の責務として掲げてまいります。


③は②と似ていますが、子どもたち自身を支える核となるものをたくさん探してもらうことです。

これには、子どもたち(及びご家庭)と接する時間やその質が重要であると考えます。

誰もが自分の子は特別だと思い、特別でいられなかった点を叱責することに終始する世の中です。
でも、実際には特別な能力や視点に秀でた子がどれほどいるでしょうか。

ほとんどの子は普通の子です。そして、普通でいいのです。

我が家の六歳の子にも、特別な教育や訓練は施していません。
でも、親が一緒に楽しみながら、褒め、与えることで、様々な資質を開花させてきました。
半年通っているキッズダンスでは驚くほど振り付けを覚えるようになりましたし、毎晩一緒に唱えた九九は一週間ほどで覚えました。(その割には足し算でとんでもないミスをしますが…)

子どもは自分が努力に応じて獲得したもの、他の人と喜びを分かち合えるものを「核」として、さらに多くのものを身に着けていきます。

逆に、努力したのに獲得できなかったもの(できなかったと信じ込まされたもの)、他の人が喜びを一にしてくれないものに非常に敏感です。そして、お手軽に手に入る「核」(ゲームのランクであるとか、SNSの友達・フォロワーの数であるとか)に逃げ込むようになってしまいます。

でも、学校の勉強・学習にはそうしたお手軽な逃げ道はありません。(あるのは、死なばもろともで人を引きずり下ろすという手法だけです)

だからこそ、頑張ったことが成果に繋がらない。頑張ったことさえ認めてもらえない。
すべての子どもはこの絶望的な状況から救い出されなければならない
と考えています。

そのため当塾では、親御さんの見方、接し方に問題があれば、忌憚なくご意見させていただきます。必要な面談も随時実施していきます。


他の学習塾のように、もっと上を目指せと叱咤する面談ではなく。ついていけないからと退塾を勧告する面談でもなく。


その子の「核」を共に探し、人生を切り開いていく武器として自覚してもらうための、磨いてもらうための時間を一緒に過ごしたいと願っています。



さて、この投稿までの三回で、当塾の理念の大枠はお伝え出来たのではないかと思います。
お読みいただいた皆様に心から感謝申し上げます。

とはいえお子さんを塾に通わせたいとお考えの親御さんにとっては、対応時間・指導法・使用テキスト・細かな方針など、お聞きになりたいことは山ほどあるかと思います。

メールでも、お電話でも結構です。

今すぐ入塾するつもりでなくても全く構いません。

大切なお子さんの「これから」を一緒に考える場所を探す選択肢の一つとしてご連絡いただければ望外の喜びです。


Tel:080-4540-1770
Mail:nao08045401770@gmail.com


次回からは、もう少しライトな(そして短めの)話題で投稿していきたいと思います。
これからもお付き合いいただけますようお願い申し上げます。


フローライト